大阪と京都にあるカウンセリング機関(臨床心理士)/女性ライフサイクル研究所フェリアン。講演・研修、研究・執筆活動なども行っています。

“縁”とは不思議なものだ。

結ぼうと思って結べるものではない。直感みたいなものに近いのかもしれない。なんだかわからないけれど、何か見えない力でつながっていく、そんなもののような気が、私にはしている。

この仕事をしていると、そんな不思議な“縁”を感じることがよくある。

私はこの度、フェリアンのスタッフとして働くことになった。

元を辿れば大学院生時代、入学したてでまだ臨床のいろはも知らないあの頃、とある縁で始めることになった中学校での不登校支援。元々思春期のこころの世界に興味関心はあったが、学校現場で働こうなんて当時の私はなぜか思ってもみなかった。初めての学校現場、慣れない現場でのコミュニケーション、悩み多き生徒たち…。初めての臨床現場に戸惑い、迷い苦しみながら、それでもひたむきに生徒さんや保護者、教職員のみなさん、1人1人、1ケース1ケースに向き合い続けてきたあの体験――。今思えばそれが私の臨床の原点だ。あの体験があったから、私は自然と学校臨床の場に踏み出していった。そうして気が付けば今現在に至るまで、私は学校現場での心理臨床活動を続けている。

そして不思議なことに、そこでの縁が、今の私とフェリアンにも繋がっている。当時その現場のスクールカウンセラーだった方が、今のフェリアンの所長なのだ。

フェリアンで働くお誘いを受けた時、ふと何かの“縁”を感じた。これもまた、不思議な“縁”だ。そして私はその不思議な縁に導かれて今、ここにいる。

これまで学校臨床や思春期臨床を主にやってきた私にとって、フェリアンは新たなフィールドであり、日々学ぶことだらけだ。まだまだ自分が未熟すぎて情けなくなることばかり。だけど、フェリアンとの出逢いは、私にとって大きな転換点である、そんな気がしている。こどもからおとなへと移行する、不安定だけれども変化に満ちた時期である思春期のように。

そんな今、フェリアンでは仕事の同僚として、またひとりの女性として尊敬できるスタッフに囲まれて、幸せな職場だなぁと日々感じている。

Felien(フェリアン)とは“幸せ”feliciteと“絆・つながり・縁”lienに由来する。

まさしく、私にとってもフェリアンは“幸せ”な“縁”なのだと思う。

今度はそんなフェリアンの一員として、私自身が沢山の縁を結んでいけたらいいなと感じている。

これからどんなご縁があるだろうか。

新しい“縁”を楽しみにしながら、今日もまた、お仕事がんばろう。

(2017年4月)