大阪と京都にあるカウンセリング機関(臨床心理士)/女性ライフサイクル研究所フェリアン。講演・研修、研究・執筆活動なども行っています。

1990年より、23年にわたって活動を続けてきた女性ライフサイクル研究所。

2014年春、11人のメンバーが女性ライフサイクル研究所を巣立ち、 新たにフェリアンを誕生させた。

今年からは2名の新しい仲間が加わり、13名の女性たちで運営している。

Felien(フェリアン)は、

フランス語の

felicite  「幸せ」

lien    「絆、つながり、縁」

を合わせた愛称だ。
そんな温かい支援サービスを提供できたら、より良い繋がりのひとつになれたらと思いながら仕事をしてきたけれど、私自身が幸せな繋がりをもらっているようなものだ。

女性ライフサイクル研究所設立と同時に20代でこの仕事を始めて、23年後の2014年に巣立つまで、随分と成長の遅い存在ではあったが、古巣に育てられ鍛えられ、微力ながらも何とか組織を担う一員として頑張ろうと立てるようにもなった。古巣で学んだことは、今の自分の血肉になっている。ありがたいことだ。

フェリアンは、これまで女性ライフサイクル研究所で培った精神を受け継ぎ、カウンセリング、講演、執筆・研究等のこれまでの事業はもちろん、新たな可能性にも啓かれ、ユニークな活動展開を模索できればという思いで仲間と力を合わせ、3年間やってきた。それぞれが実績ある魅力的な仕事をする尊敬できるスタッフたちだから、これまでのご縁や新たなご縁に支えられ、運営してこれたと思う。

組織では所属年数が古いことで副所長の立場をとっているものの、所長の魅力的な舵取りがあってこその組織。そしてみんなの感謝と協力の風土あってこその組織。所長や皆から学べることがたくさんあり、感謝。私も自分自身の強みを活かして、組織にプラスになる働きができればと思っている。

それにしても、あっという間の3年だった。助け合ってきた仲間への感謝の思い。応援してくださり、ご縁をくださった皆さまへの感謝の思いでいっぱいだ。

仲間に許され、助けられ、支えられて、至らないなりに自分も頑張ってきたと思う。もう若くはないけれど、自分の心身を大切に、良い年の重ね方をしていきたいという思いだ。受け取った良いものをまた次世代に返してゆけたらとも思う。

この3年でさらに思ったことは、それぞれが強みを持っていて、いろんな意見を持っている。それを活かし合うと、組織はさらに強くなるのだなということ。そして、いろんな事情で、いまフルに働けないとか、少し緩やかに働くとか、何足かの草鞋を履いているとか、その人なりの事情が尊重される、組織のしなやかさも気に入っている。また近しく仕事をすることもあるかもしれないが、なかなか会う機会が少なく、離れていても仲間だ。健康と幸せを祈っている。

自分自身の仕事のことも少し書くと、講師歴27年、気づけばベテランと呼ばれる年代になっていた。鼻息が荒かったのはやはり若い頃のことで(笑)、人生なんでも経験するものだ。汗かき恥かきベソかき、27年。思い出しても恥ずかしいことは多々あれど、何とかここまでこれた。

私自身にできることはたかがしれている。そして、本当に良いものはそれぞれの人々の中にこそある。それが引き出せるような講演・研修ができれば、参加してくださる方たちへのエールになるような講義をしたいという思いへと変わっていった。

「この話を是非、うちの市で」「うちの職場で」「〇〇講演会で」と思いを繋いでくださる方がいて、私の仕事は成り立っている。長く続いているご縁あり、そこからまた広げてくださるご縁あり、思いのある仕事をさせていただけるのは、思いを持つ素敵な方々がいらっしゃることだ。本当にありがたく思う。その思いを大切に、温かく丁寧で魅力的な仕事ができる講師であれたらと思う。尊敬できる他の講師たちにも刺激をもらい、切磋琢磨し合える存在でありがたい。

そして、臨床心理士たちと講師陣が力を合わせることで、臨床と予防の両面からさまざまな事業の提供にも取り組めている。共に学びを深めてゆけていることにも、車の両輪のように力を合わせられていることにも感謝。

支援者のバーンアウトがいわれて久しい。でも、燃え尽きるのではなく、「ワーク・エンゲイジメント」(※)へと歩みを進めたい。やりがいを持ち、組織に所属する幸せ感を持ち、疲弊しながら働くのではなく、没頭できる楽しさを感じる。そんな組織であり続けられたらいい。

(2017年4月)

※ワーク・エンゲイジメント

仕事と個人とのポジティブなかかわりを表す新指標、新たなメンタルヘルス対策として注目されている。ユトレヒト大学のシャウフリ教授によって提唱され、東京大学の島津明人氏によって日本に紹介された。仕事に対して「熱意」(仕事に誇りややりがいを感じている)、「没頭」(仕事に夢中になり集中して取り組んでいる)、「活力」(仕事に積極的に取り組んでいる)の三つが揃って充実している心理状態を指す。参考文献島津明人『ワーク・エンゲイジメント ポジティブワークで活力ある毎日を』(労働調査会)