大阪と京都にあるカウンセリング機関(臨床心理士)/女性ライフサイクル研究所フェリアン。講演・研修、研究・執筆活動なども行っています。

このたびご縁があり、フェリアンのスタッフの一員となった。
フェリアンの母体である女性ライフサイクル研究所を知ったのは、10年以上も前になるだろうか。会員となり、年報を送ってもらっていた。
そのフェリアンでこうして働くことになるとは、当時の自分が知ったらビックリすることだろう。

大学卒業後、自治体の精神保健の仕事に携わり、相談に来られた様々な方、そのご家族と出会い、ほんとうにたくさんの貴重な経験をさせていただいた。その中で、改めてカウンセリングをこれからの自分のテーマにしたいと思うようになり、新たなスタートを切ったのが数年前のこと。

テーマは、女性とトラウマ。
女性の生きづらさ。それは今の社会でジェンダーとして担わされているもの、母娘関係からくるAC(アダルトチルドレン)の問題、子どもや親しい人との関係、夫や恋人からの暴力、性被害など、人生のいろいろなステージで生じてくる。
さまざまな生きづらさ、被害体験を抱える女性たちに、カウンセラーとして関わっていきたい、自らの力を取り戻すその過程を共に歩みたいという思い。それは、高校生の頃に「第二の性」を読み、卒論で“女性”をテーマにした問題意識からずっと続くものでもある。
女性ライフサイクル研究所を知ったとき、心理的な視点と社会的な視点の統合がそこにあると感じた。

もう一つはトラウマ。カウンセリングを通して、傷つき体験がいかにその後の人生に影響を及ぼすかを実感した。なかなかよくならいうつ病やひきこもりなどは言うまでもなく、コントロールできない怒りや攻撃性、時には加害行為や、また様々なアディクションの背景に、実は傷つき体験、トラウマがあることは、様々なところで指摘されている通りである。
傷つき体験に苦しみ、生きづらさを抱える人に寄り添いたいという思いは、大学で心理学をしたいと思った自分の原点でもあった。
書店で見つけた本をきっかけに、SE(ソマティック・エクスペリエンシング)の研修に行き、それが現在のフェリアンの所長との出会いをもたらしてくれた。

10代から今に至るまで、決して直線ではなく、らせん状にグルグル回りながら、ずっとテーマは続いているのである。
この道がどこへ連れて行ってくれるのか、目の前の一つひとつの出会いとそこでの思いを大切に歩んで行きたい。

(2017年6月)