カウンセリング

来談者中心療法

フェリアン大阪・京都では、来談者中心療法によるカウンセリングを行っています。

来談者中心療法とは?

来談者中心療法は、1940年に米国の臨床心理学者ロジャースが提唱した心理療法です。クライエント・センタード/パーソン・センタード・アプローチという名称に表れているように、この療法は、専門家主導の心理療法に対 して、「人は本来、自分自身の中に自分を理解し、自己イメージや態度を変え、自己主導的な行動を引き起こすための資質をもっており、促進的な風土が提供されさえすれば、これらの資源は働き始める」という、来談者を中心に据えた、人間への基本的信頼に基づくシンプルな療法です。
カウンセリングにおいては、この「成長を促進する風土」が重要となります。その第一は、「純粋性、真実性、自己一致」と言われ、カウンセラーが職業上の建前ではなく、人として自分自身の感情や態度にひらかれ、ありのままであることがクライエントの建設的な変化を促すとされています。そして、第二の態度は「受容」です。クライエントがどういう状態であっても、カウンセラーが非判断的に受容することで、動きや変化が起こりやすくなります。また、カウンセラーが クライエントを条件付きではなく、全面的に尊重するとき、前進的な動きが生じやすくなるのです。第三の局面は、「共感的理解」です。クライエントが体験しつつある感情や、個人的な意味づけをカウンセラーが的確に感じ取り、受容的な理解をクライエントに伝えることで、自己への理解が促進されてゆきます。共感的理解が最もよく進むときには、深いレベルでの気づきが促進され、変化をもたらす力となると言われています。
カウンセラーは、この三つの条件を大事にし、来談者が本来もっている力を発揮できるよう援助します。

来談者中心療法の基本的な視点

人間は、自分を中心とする主観的な知覚の世界に生きており、個人の言動は外界からの情報や刺激に基づくのではなく、その個人の受け取り方や意味づけによって形作られるというのが、クライエント中心療法の基本的な視点です。
人間は「私はこういう人間だ」という「自己イメージ(自分についての思い込み)」をもっており、「実際の経験」を自分の中に取り込むにあたって、この自己イメージが大きな役割を果たすことになります。来談者中心療法では、「実際の経験」と「自己イメージ」が重なり合い「自己一致」している状態が大きいほど人は安定し、生きていきやすく、双方のズレが大きくなるほど不適応や心の問題が起きやすくなってくると考えます。カウンセリングではクライエントの自己イメージと向き合い、歪曲された自己イメージを解放し、現実(経験)を正しく取り入れた自己イメージにつくりかえ、実際の経験と自己イメージがより一層一致するように支援していくことが目標となります。

カウンセリングの実際

まずは、申し込み票にご記入いただき、相談したいことを中心にお話しいただき、相談内容と来談者のご希望によって、どのようなアプローチがよいか、カウンセラーと話し合います。
来談者中心療法では、特別なアセスメントは行わず、話を聴きながら見立てていきます。カウンセラーの態度により、来談者が安心して、その時々の関心事や気になっていることを中心に自由に語れるよう心がけます。そうした中で、自分への理解や気づきを深め、自己イメージを解放し、より自己一致した、安定した状態になるお手伝いをします。
来談者中心療法は、どの療法にも通ずるカウンセラーの哲学ともいえます。問題や症状によって、来談者中心療法をベースにその他の療法を組み合わせてカウンセリングを行うこともよくあります。

参考文献

  • 『ロジャーズ選集(上)』「クライエント・センタード/パーソン・センタード・アプローチ」H.カーシェンバウム/V.L.ヘンダーソン編、誠信書房
  • 『来談者中心療法』C.ロジャーズ著、岩波書店
  • 『カウンセリングを語る』「来談者中心療法」高垣忠一朗著、かもがわ出版
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