カウンセリング

箱庭療法によるカウンセリング

箱庭療法というのは、横70センチ×縦57センチ×高さ7センチの箱に砂を入れ、そこに、ミニチュアのおもちゃ(動物、乗り物、木、建物など)を置いてゆき、箱の中に思うままに自分だけの小さな世界を築き上げていくものです。

箱庭療法の創始者であるカルフは、作り手であるクライエントとそれを見守るカウンセラーとの関係を重視し、二者の間に基本的な信頼関係が成り立つことが、治療から成長へと進む前提であると考えました。カウンセラーに見守られ、自由で保護された空間の中で、クライエントは深い心の層から湧きあがってくる内的なイメージを「世界」として表現し、その体験を重ねることで、自ずと変化していきます。

実際に、箱庭にミニチュアのおもちゃを置いてみると、心にぴったりくる感じや、どうもしっくりこないということがあります。箱庭では、自分でも気づかない心の動きが表現され、うまく言葉では語ることができない何かが現れてくるのでしょう。

しかし、箱庭は、隠された心の動きを知ることを目的としているのではありません。むしろ、ある物語を作りあげていくプロセスや、できあがった箱庭表現を味わうことが大切であるといわれます。はじめは、はっきりしたストーリーがない場合も、作品を眺め、感じたことをカウンセラーと話し合う中で、少しずつ霧が晴れるように、心の物語が形になっていくこともあります。

箱庭は多くの場合、1回だけ作るのではなく、何回か継続して作っていきます。ひとつひとつの箱庭は、その時々の作り手の気持ちが表現されているので、続けて見ていくと、心の変容をとらえることができます。戦いのテーマが現れたり、分離あるいは統合のテーマが現れたり、大切なものの死、そして再生のテーマが現れ、またそれぞれのテーマが複雑に絡み合いながら、物語が展開してゆきます。

症状や大きな問題を抱えるということは、そのご本人にとってもご家族にとっても想像を絶する苦しみや悲しみをもたらすものです。しかし、そこから目を逸らさずに正面から取り組む過程の中に、癒しのための物語は生まれてくるのかもしれません。

フェリアン大阪・京都では、さまざまな問題や困難を抱えた方が自分を癒す物語を作り出していくお手伝いをしています。

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