カウンセリング

ソマティック・エクスペリエンシング(SE)

フェリアン大阪・京都では、ソマティック・エクスペリエンシング(SE)によるカウンセリングを行っています。

ソマティック・エクスペリエンシング(SE)とは、心理学者であり神経生理学者である、ピーター・リヴァイン博士の開発した、身体感覚を主に用いるトラウマへのアプローチの方法です。

動物は、危機が迫ったときには、逃げるか戦うかの行動をとりますが、その両方ともがうまくいかなかった場合は、硬直する(凍り付く)というパターンを取ります。硬直(凍り付き)は、万が一逃げ切れなかった場合に、その瞬間の苦痛を感じずにすむというメリットがあります。意識が身体にとどまっているのがあまりに衝撃が強く危険な場合、苦痛を避けるために自動的に肉体から感覚を切り離した状態になるのです。交通事故に遭った人が、事故の瞬間を覚えていなかったり、子ども時代の性的虐待の犠牲者が、その出来事を覚えていなかったりするのはその例です。

逃げるときも戦うときも、人間(動物)の神経系はフルスピードで回転しています。硬直しているときも、一見何も起きていないように見えますが、実は体内では同じように神経系が全速力で活動を行い、膨大な量のエネルギーを作り出しているのです。 襲われた動物は、敵が立ち去れば、硬直状態を解き、身震いして過剰なエネルギーを振り落とし、自由に動ける状態にまで回復していきます。このプロセスを自然に行うことで、野生動物は日常的に捕食動物からの攻撃にさらされているのに、身に起こる脅威や危険をトラウマとして抱えずにすむのです。これは原始的な脳による、本能に基づいた行動です。

しかし、人間の場合は、あまりに発達した脳の知的部分(大脳新皮質)が、意味づけや理由づけ、不都合な体験の抑圧を行ってしまうことがあるため、本来動物が持っている自然で本能的な「エネルギーの解放」の反応が起こりません。したがって、過剰に喚起されたエネルギーは硬直が起こったままの状態で行き場を失い、神経系の中で解放されずに蓄積されたままになってしまいます。リヴァイン博士は、この、行き場を失って蓄積された過剰なエネルギーが、トラウマに起因する色々な症状を作り出していると考えました。

ソマティック・エクスペリエンシング(SE)では、神経系がトラウマによって抱えた過剰なエネルギーをゆっくりと解放させます。身体の状態を感じ、それに呼応して身体が自然に反応し、身体が少しずつエネルギーを解放していくことを助けます。それにより、自己調整能力が修復され、トラウマで傷ついた生きる実感や安心感、自分自身の全体性を取り戻すことを目指します。

ソマティック・エクスペリエンシングを実施しているのは、窪田容子と渡邉佳代です。

<日本ソマティック・エクスペリエンス協会のホームページより(一部改変)>

参考文献:『心と身体をつなぐトラウマ・セラピー』ピーター・リヴァイン著、藤原千枝子訳、雲母書房

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