カウンセリング
恐怖症へのカウンセリング
フェリアン大阪・京都では恐怖症の方へのカウンセリングを実施しています。
恐怖症の症状
恐怖症とは、特定の対象や状況に対して、実際の危険性に不釣り合いなほど、強い恐怖や不安を感じて、社会生活上の問題が生じている状態です。
恐怖の対象は、様々です。雷や台風などの自然現象、犬などの動物や、ゴキブリなどの虫、とがった先端(針やナイフ)、ブツブツしたものなどです。また、エレベーターや飛行機の中、閉ざされた狭いところ(閉所恐怖症)、高いところ(高所恐怖症)、注射をされる(注射恐怖症)、血を見る(血液恐怖症)、吐く(嘔吐恐怖症)などの状況のこともあります。
誰でも苦手なことはあるでしょう。人は苦手なものは避けようとするものです。避けていても社会生活上の支障がなければ、問題はありません。しかし、恐怖症のために外出が制限されたり、学業や仕事、日常生活に支障が出ている場合は、症状をやわらげるためにカウンセリングを受けてみましょう。
恐怖症の症状をやわらげるために
恐怖症の症状をやわらげるカウンセリングの大まかな流れは以下の通りです。
アセスメント
・問題の同定 あなたの恐怖症が、どの程度生活や活動に支障をきたしているかについて確認します。
・行動分析
恐怖症の症状が出る、引き金を特定します。
どのような回避行動をとっているのかを確認します。
回避行動によって、どのような結果が引き起こされているのかを確認します。
身体の状態をコントロールする
症状をやわらげるために、呼吸法や、リラクセーション法を練習します。
恐怖を引き起こす状況に直面する前に、もしくは、恐怖を引き起こす状況にいるときにも、呼吸法やリラクセーション法により、身体の状態をコントロールできるように、練習していきます。
避けている状況に接するようにする(暴露療法)
恐れている状況でも、そこにとどまっていると恐怖心はだんだん薄れていきます。
具体的な目標を決め、目標をより簡単で小さな段階に分けていきます。
段階については、その方に合わせて無理のないように考えていきますが、例えば、以下のような段階があります。
- 恐怖の対象の写真を見る。
- 恐怖の対象に近づく(避けている状況に接する)ことを想像する。
- 信頼できる人と一緒に、恐怖の対象(避けている状況)に、少しずつ近づく。
- 一人で、恐怖の対象(避けている状況)に、少しずつ近づく。
- 恐怖の対象の近く(避けている状況)にいる時間を伸ばしていく。
実際にその対象に近づいたり、状況に直面したりできない場合は、想像上で行います。
恐怖の対象(避けている状況)から逃げずに直面し、不安を受容し、自然と治まっていくまで待つことが大切です。そうすることで、恐怖心が薄れていきます。
あなたを苦しめている恐怖症のために、自由な行動が阻まれたり、安心が失われたりして、つらい気持ちを抱えていることと思います。フェリアン大阪・京都では、カウンセリングを通して、あなたのつらさに寄り添い、より良い方向に向かうためのサポートをいたします。
なお、対人恐怖症については、こちらをご覧ください。