カウンセリング

恋愛で悩んでいる方へのカウンセリング

フェリアン大阪・京都には、「恋愛」について悩んでカウンセリングに来られる方も多くおられます。

例えば、恋愛が長続きしない。恋人関係になると相手に依存してしまう。
自分にとって良くない相手だとわかっているのに別れられない。
失恋して立ち直れないなど、恋愛に関する様々な悩みがあります。
なぜかいつも恋愛がうまくいかないという場合には、「恋愛依存症」の傾向があることがあります。

恋愛依存症のチェックリスト


□誰かから必要とされればされるほど生きがいを感じる
□すぐ恋に落ちるが、飽きるのも早い
□好きでもない人とデートしたことがある
□友人から「別れたほうがいいよ」と忠告されても別れられない
□自分が追いかけるのはいいが、追いかけてくる相手に興味が持てない
□尽くすのはいつも自分のほうである
□恋愛をすると、それがすべてになって、他の事がどうでもよくなる
□自分さえ我慢すれば、この恋はうまくいく
□人生をバラ色に変えてくれる人がいつか現れると信じている
□彼の愛を手に入れるためなら、どんなことでもする
□「彼がいないと生きていけない」と思ったことがある
□相手のすべてを知りたいと思う
□「自分の力で相手を変えてみせる」と思ったことがある

当てはまる項目が多いほど、「恋愛依存症」の傾向が強いといえます。 「恋愛依存症」とは、恋愛感情を抱いている他者に依存し、束縛し、その人の面倒を見ることに強迫的なまでに神経を集中させることです。 人は「恋愛」することで、愛したり愛されたりする喜びを感じ、恋人と一緒にいると安心が得られたり、楽しかったり、元気が出たり、プラスの面もたくさんあります。 しかし、「恋愛依存症」の傾向にあると、「恋愛」において、以下のようなことが見られます。

恋愛が長続きしない

恋愛が長続きしない理由としては、相手の長所よりも欠点にばかり目が向き、すぐ嫌になってしまうことや、独占欲が強く、相手の都合を考えずに、自分中心じゃないと気がすまないことや、うまくいっているのに、「嫌われたらどうしよう」と破局して傷つくことを恐れて、自分から関係を終わらせてしまうという場合もあります。

恋人に依存してしまう

相手に必要とされ、愛されることで、「自分には価値がある」と思う人は、過度に相手に依存してしまいます。恋人のスケジュールや交友関係をすべて把握していないと安心できなくなり、メールの返信が少しでも遅れると、「浮気しているのでは?」と相手を疑ったり、「嫌われたのでは?」落ち込みます。

良くない相手でも別れられない

友だちから、「あの人とは別れたほうがいいよ」と忠告されても、離れることができず、うまくいかない相手でも、「一人でいることは耐えられない」と、不毛な関係を続けてしまい、破滅的な関係から抜け出せないということもあります。

失恋から立ち直ることができない

「失恋」は誰にとってもつらい経験ですが、時間の経過とともに、気持ちの整理がつき、良い思い出として心にしまうようになることが多いものです。けれども、「恋愛依存症」の傾向があると、現実を受け止められず、相手に執着してしまい、ストーカー行為をしてしまうこともあります。いつまでも恋人のことが忘れられず、日常生活が送れなくなってしまったり、次の恋愛に進むことができないのは、「喪失」をうまく乗り越えられていないことが関係しています。

恋愛依存症の背後にある、自信のなさ

「恋愛依存症」傾向のある人は、自分に自信が持てず、自分のことを大切に思うことができないというのが根本にあります。 そのため、相手の愛情を失うことを極端に恐れ、相手の関心をつなぎとめるためなら、自分や大事にしているものを平気で犠牲にすることもあります。 二人の関係が対等なものでなく、一方的に我慢を強いられるような関係であっても、別れることができなかったり、また反対に、相手に見捨てられる前に関係を終わらせようと、急に一切の連絡を拒否したりするような極端な行動をとってしまうことが多いようです。

育ってきた環境の影響

他の人間関係では特に問題もないのに、「恋愛」などの親密な関係になると、うまくいかない場合は、その背景に、育ってきた環境や両親、きょうだいなど家族との関係が密接に関わっていることがしばしばあります。何らかの事情で親から十分な愛情を受けることができなかったり、離別の経験があったりすると、「恋愛」がうまくいかない場面で「見捨てられ不安」が生じ、ひどい態度や扱いを受けても、相手にしがみつき、離れないでおこうと必死になってしまいがちです。自分にとって良くない相手だとわかっていながら、別れられなかったり、この人には自分がいないとダメだという気持ちにさせられるのは、子ども時代のトラウマが影響していることが多いものです。父母の不仲を見て育ってきたために、健全なパートナーシップのモデルを持てずに、無意識のうちに両親のコミュニケーションのパターンを身につけてしまっていることもあります。 このような場合、お互いのことを尊重し合える関係をつくるには、過去を振り返り、家族との関係を見つめ直すことが役に立つでしょう。

「良い人と出会いたい」「愛する人と幸せに生きてゆきたい」と多くの方が願いながら、それがうまくいかないことに苦しんでいることと思います。その思いはいつも真剣で、誠実なものです。 フェリアン大阪・京都のカウンセリングでは、そんなあなたに寄り添い、あなた自身のためのより良い道のりへの歩みを、サポートしていきたいと思います。

参考文献 ピア・メロディ『恋愛依存症の心理分析』水澤都加佐訳、大和書房、2001年

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