カウンセリング

子どもに恵まれずに悩んでいる方・不妊症の方へのカウンセリング

フェリアン大阪・京都では、子どもに恵まれず悩んでいる方へのカウンセリングを行っています。

子どもをもちたい、命を継承したい、そんな思いを実現することができない事態に直面するカップルがいます。とりわけ、幼い頃から思春期・青年期を通し成人期にかけて、子どもを産み育てるという将来展望を思い描いてきた女性にとって、子どもをもちたいにもかかわらず妊娠しない、出産できないということは、大きな心理的危機となります。また、それは、カップル間や家族内の関係性に波及する問題となることもあるでしょう。

子どもが授かりにくいことに気づいたとき、治療に通うという選択肢があります。近年の生殖補助医療技術の発展と普及はめざましく、生殖補助医療は、自然には妊娠することの難しいカップルの希望のよりどころとして重要な役割を果たしています。

しかしながら、治療に通うことは、さまざまな負担や制約を伴うことでもあります。とりわけ、治療に主として通うことになる女性にとって、身体への負担が重くのしかかってきます。仕事や生活への影響も考えないわけにはいかないでしょう。また、保険がきかない施術も多く、経済的な工面も必要になってきます。 もっとも、子どもを望むからこそ、そうした数々の負担を調整して治療に臨もうとするのであり、むしろ、できる治療があるのなら、と治療に希望を託して全力投球しようとするのかもしれません。一生懸命に力を尽くせば子どもをもつことができるのだという気持ちに支えられる、ということもあるでしょう。しかし、治療を続けたところで、なかなか子どもが授からないという事態に直面せざるをえないカップルがいるのもまた事実です。 治療に期待をかけてがんばってきただけに、月経があれば、女性にとって、ショックも哀しみも喪失感も、非常に大きなものとなります。治療が失敗に終わったときの落ち込みを避けるために、感情を抑え込んでしまうことがあるかもしれません。あるいは、激情に揺さぶられ、心身に支障をきたすような状況に陥ってしまうようなこともあるでしょう。

子どもをもつことを強く願えば願うほどに、いくらエネルギーを注いでも報われることのない事態に無力感を覚え、絶望的な気持ちになってしまうことも多いものです。たとえ治療をやめたいと思う気持ちが生じたとしても、治療をやめることは子どもをもつ可能性を狭めることにつながってしまうのではと、やめるにやめられないといった葛藤と苦悩を抱え込んでしまうことも、あるのではないでしょうか。

そんなとき、ご自身の悲しみの声に耳を傾けみませんか。 整理のつかない気持ちに、なす術がないような思いに駆られてしまうかもしれませんが、それでも、自分自身の感情に少しでも寄り添い、かみしめ、よくやっているよね、と、ねぎらいの言葉をかけてみていただきたいのです。子どもを産み育てたいと思って一生懸命やってきたこれまでのがんばりをいたわり、尊重していただきたいと思います。もし、まわりに信頼できる人がいるのであれば、その人に、つらい気持ちを聴いてもらうのもよいでしょう。

子どもを望んでも授からないというどうしようもない辛苦の経験に向き合うのは、とてもエネルギーのいることです。しかし、数々の負担はもとより、医療技術の限界、命の誕生の神秘、身体の制約などがあるなかで、子どもをもちたいという切なる願いをもち、歩み進んできた尊い選択と経験を大切にしていただきたいと思います。

そして、そうしたプロセスを通じて、治療をもう少しがんばってみるのか、いったん休んでみるのか、やめるという選択は今の自分にとってありうることなのか、あるいは、その他の選択肢にはどのようなことがあるのかというような、今後に拓かれるいくつかの選択可能性が、徐々に見えてくるかもしれません。

フェリアン大阪・京都では、カウンセリングを通して、そんなあなたの気持ちに寄り添いたいと思っています。

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