カウンセリング

ストーカー行為をやめたい方へのカウンセリング

フェリアン(大阪・京都)では、ストーカー行為をやめたい方へのカウンセリングを行っています。

ストーカー行為とは

ストーカー規制法によるストーカー行為とは、恋愛感情その他の好意の感情、またはそれが満たされなかったことに対する恨みの感情を充足させるために、特定の人やその家族などに以下のような行動をすることです。

・ つきまとい、待ち伏せ、押しかけ、うろつき
・ 監視していると告げる
・ 面会・交際などの要求
・ 乱暴な言動
・ 無言電話、連続した電話、ファクシミリ、電子メール、SNSメッセージ、文書など
・ 汚物などの送付
・ 名誉を傷つける
・ 性的羞恥心の侵害
・ 承諾なくGPS機器などを用いて位置情報を取得したり、GPS機器などを取り付けたりする

恋愛関係など親密な関係にあった相手ばかりではなく、知人レベルの関係性の相手や、SNSを通してやりとりをしているが会ったことがない相手、アイドルなどに一方的に思いを募らせてということもあります。

現実には恋愛感情によらない、人間関係のトラブルから生じるいやがらせ目的のストーカー行為も少なくありません。

ストーカー行為をやめるために

自らの言動を振り返る

ストーカー行為をやめていくためには、なぜ自分がストーカー行為をするに至ったのかを客観視する必要があります。その行為に至った感情や考えがあるはずですので、それを丁寧に振り返り、認識していくことが大切なステップとなります。ストーカー行為につながる考え方、捉え方に気づくことができれば、それを見直していくことが役に立つでしょう。

思い通りにならないことを受け入れ、つらく悲しい感情を抱える

世の中には、努力すれば願いがかなうとか、あきらめないことの大切さを説く言説があふれています。しかし、こと対人関係においては、この考えはあてはまらないことが多いでしょう。どんなに努力しても、相手は思い通りにはならないし、相手の気持ちは変えることは難しいことです。たとえ将来を約束していたとしても、相手の心が変われば、それを無理やり元に戻すことはできません。思い通りにならないことを、つらくとも悲しくとも受け止め抱えていくことは必要なことです。その際、周りのサポートがあることは、つらさや悲しみの感情を抱えることを助けてくれるでしょう。

相手への執着を手放す

四六時中相手のことを考えて、悲しみや怒りを募らせてしまっていませんか?あなたの視野が、相手という一点だけに集中してしまってはいないでしょうか。少し視野を広げて周りを見回してみましょう。相手以外にあなたの周りにあなたを思ってくれている人はいないでしょうか。仕事や趣味など、ほかの世界はないでしょうか。時間軸で見れば、相手と出会う前にも、あなたは人生を歩んできたはずです。相手との関係がなくなっても、あなたはまた人生を歩んでいくことができるのです。

過去の傷つき体験から回復する

ストーカー行為に至る人には、DV家庭で育つなど子どもの頃につらい体験をしていたり、親との間に適切な愛着関係を形成できなかったりした方が少なくありません。見捨てられる不安、一人になる怖さ、自分の価値がなくなってしまったような絶望感が、ストーカー行為に駆り立てている場合があります。このような場合は、傷つき体験からの回復が必要となるでしょう。

人間関係や生活の喜びを広げる

孤立感や生活の不満を抱えていることが、相手への執着につながることがあります。相手だけが生きがいで生活の全てになってしまうと、その人との関係がなくなることで自分の人生が空っぽになるように感じられるかもしれません。少しずつ人間関係を広げたり、楽しみを増やしたりすることは、安定をもたらします。たとえ、一つの人間関係が終わりを迎えたとしても、自分を支える人や場、活動がいくつもあると、失った関係への執着を手放しやすくなるでしょう。

ストーカー行為の背景にある心理や変えていくための取り組みは人によってさまざまに異なります。ストーカー行為をやめることは、簡単ではないように感じられるかもしれません。しかし、あなた自身にやめたいという気持ちがあれば、変わっていくことは可能です。ストーカー被害に遭った方も大変な苦しみを抱えますが、あなた自身もまた苦しんでいるのではないでしょうか。
望んでもかなわないことに執着するより、手放すことが次の未来を開くことにつながるでしょう。

フェリアン大阪・京都のカウンセリングでは、ストーカー行為をやめたいと願う方のサポートをいたします。

参考文献

『ストーカー-「普通の人」がなぜ豹変するのか』小早川明子著 中央公論新社
『ストーカー加害者-私から、逃げてください』田淵俊彦・NNNドキュメント取材班著 河出書房新社

ページトップへ戻る