カウンセリング

フラッシュバック

フラッシュバックとは

過去のつらい体験が、突然よみがえってくることはありませんか。
音や匂い、風景、何気ない言葉をきっかけに、場面がよみがえったり、強い不安や恐怖や身体の反応が生じる。
これはトラウマやPTSD(心的外傷後ストレス障害)に伴うフラッシュバックとして多くみられるものです。
何もきっかけがないように思うのに、起きることもあります。
フラッシュバックは強いストレスや衝撃的な体験の後に起きる、自然な反応です。

こんなことで困っていませんか

• 音・匂い・場所・言葉をきっかけに、過去の体験や感覚が突然よみがえる
• 過去の場面が頭に浮かぶと、動悸や息苦しさを感じる
• 寝る前や一人になると、思いがよみがえってしまう
• 自分を責めてしまう
• 周囲に理解されず、誰にも相談できない
• 人に話すことが怖く、ひとりで抱え込んでいる
• 日常生活や仕事に支障が出ている

カウンセリングで大切にしていること

カウンセリングでは、無理して過去を思い出したり、つらい体験を詳しく話していただくことはありません。あなたの安全と安心を最優先に、今のつらさを和らげることから始めます。
 
• フラッシュバックが起きる仕組みを理解する
・フラッシュバックの対処法を身につける
• 心と体の緊張をやわらげる
• 少しずつ「今・ここ」の安全を感じられるようになる

フラッシュバックへの対処法の例

・目を開けたり閉じたりして、「今、ここ」を感じる。
・目に入ったものを言う。(時計がある、ぬいぐるみがある、椅子があるなど。)
・フラッシュバックの記憶と今の場所の違いに気づく
・周りを見て、危害を加えた人がいないことを確かめる。
・体が無事であることを確認する。
・ゆっくり息を吐いて、ゆっくり吸う。それを繰り返す。
・足をしっかり地につけその感覚を味わう。
・手足をぶらぶらさせる。
・「今、ここ」の音に耳を傾ける。
・飲み物を飲んだり、ガムをかんだりして、その味や匂い、触感を意識する。
・言葉で「これはフラッシュバック、今は安全だ」という。
・「今は何年何月何日」「今は○○歳」という。
・これは少したてばおさまると自分に言い聞かす。

(参考文献 「フラッシュバック対処と予防」服部信子著2023)

フラッシュバックや症状をある程度コントロールできるようになったら、トラウマそのものを扱ってそこからの回復を目指していくことも可能です。

フラッシュバックの悩みは、外からは見えにくく、周囲に理解されず、孤独を感じやすいものです。
「思い出したら壊れてしまいそう」「言葉にする自信がない」と感じる方も少なくありません。うまく言葉にできなくても、涙が出ることも、言葉にならないこともあるでしょう。沈黙の時間も涙を流す時間も意味のある時間です。
あなたのペースに合わせて、少しずつ「安心できる時間」を増やしていくことが大切です。

フェリアン大阪・京都ではフラッシュバックに悩む人をカウンセリングでサポートいたします。ひとりで抱え続けず、回復への一歩を、ここから始めてみませんか。

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