組織案内
新刊 年報『女性ライフサイクル研究25号』(2017年2月発行)
女性ライフサイクル研究第25号『境界を超える―私、家族、地域、社会をつなぐ 』を出版いたしました。
近年ますます個人主義が進み、気の合う人や同様の価値観を持つ人ばかりで固まり、そうではない人との間に境界が引かれる傾向にあります。それは個人だけの問題ではなく、地域や社会、国にも広がっています。境界の内側にこもり、外の世界とのつながりを失うことは、結局、内側をも危険にさらしているということに、もっと気づく必要があるのではないでしょうか。
本書では、小さな世界にとどまらず、境界を超え、いかに外側へひらかれていくか、執筆者はそれぞれのテーマをもとに自らをふりかえり、自分たちにできることを探求しています。
読者にも、境界を超えて、私、家族、地域、社会をつなげることについて考えを深めていただけるものになればと願っています。
<目次>
- 境界を超える-場(トポス)への回帰/立命館大学・女性ライフサイクル研究所 村本邦子
- 専門家への当事者性を回復する-元養護教諭のアクティブ・インタビューから社会的問題へと開かれていく実践を考える/小田裕子
- 家族と社会の境界と支援者のポジショナリティ/桑田道子
- 変化し、啓かれるということ-26年の私の仕事人生を振り返って/津村 薫
- 私的領域から公共性へと開かれるために-ささやかな社会貢献の可能性/窪田容子
- 「臨床心理士」という現象-小説・ドラマに見るイメージ/下地久美子
- 女性や子どもが生きやすい安全なコミュニティとは/西順子
86頁 1,000円+税
書店、または三学出版よりご購入いただけます。