カウンセリング
子どものカウンセリング
子どもの心の問題は、多様な要因が幾重にもからみあっておこるもので、何が原因かはわかりにくいものです。親は、つい「私の育て方が悪かったんだろうか?」とか、「学校の先生に言われたことが原因じゃないか?」と、原因探しをしたくなりますが、原因探しや悪者探しをすることは、かえって問題の解決を遠ざけてしまうことがあります。
心の問題を解決するには、安全を守られた中で、子どもが自分の気持ちを自由に表現することが重要な鍵となります。
フェリアン大阪・京都では、カウンセリングを通じて、子ども自身が課題や症状を乗り越えていく手助けをしています。
子どものカウンセリングには、年齢により様々なアプローチがあります。
幼児期・学童期
この時期に起こりやすい心の問題
- 学校や幼稚園・保育園に行きたがらない。
- 家では話すが外では話さない(場面緘目)。
- チック、抜毛などがある。
- いじめにあった。
- 引っ込み思案で友だちの中に入っていけない。
- 落ち着きがなく、乱暴である。
- よく体の不調(腹痛、頭痛など)を訴えるなど。
幼児期や学童期の子どもは、心の中ではいろいろな思いを抱えていても、おとなのように言語によって自身の感情や考えを表現するのは難しいものです。この時期の子どもへのカウンセリングでは、言葉では表現しにくい気持ちを、絵に描いたり、箱庭を使ったり、遊びなどを通じて、表現することを大切にします。子どもが自分自身の気持ちを安心して表現するためには、守られた空間で、信頼できる大人に見守られるということが大切になります。
カウンセラーが子どもの気持ちをしっかり受け止め、適切なかかわりを続けることで、自然と無意識にあるテーマが表出され、子どもは創造性や自然治癒力を発揮し、自己肯定感が育まれていきます。
思春期・青年期
この時期に起こりやすい心の問題
- 学校に行けない。休みがちである。
- 乱暴、暴力をふるう。
- 非行や性の問題がある。
- 拒食・過食がある。
- 体調不良が続く(発熱、頭痛、腹痛、不眠、だるさなど)。
- 対人関係がうまくいかない。
- 進路に悩んでいる。
思春期・青年期の子どもは、これまで親など身近なおとなの影響を受けて積み上げていた価値観を、疑い、見直し、「自分とは何か」というアイデンティティを形成する時期です。誰もがいろんな「つまずき」や「傷つき」を乗り越えながら、おとなへと成長していきます。
特に、学校集団の中でのトラブルや親との葛藤など、この時期の子どもたちは、複雑な悩みを持ち苦しんでいることが少なくありません。深刻な問題であるほど、自分ひとりの力では解決しづらいことも多いものです。
思春期・青年期の子どもへの関わりで重要なのは、本人の力を信じ、気持ちに寄り添い、見守っていくことです。フェリアンのカウンセリングでは、そのことを大切にしながら、適応をめざすというよりは、子どもの立場に立って、どうしていきたいのかを共に考え、その成長と自立を支えていきます。
思春期の方はこちらもご覧ください。
- 小学4年生以下のお子さまは、保護者のご相談のみ承ります。
- 小学5年~6年生のお子さま自身のカウンセリングは、初回は保護者だけにお越しいただき、現在困っていることについて話しいただきます。
2回目以降、お子さまだけカウンセリングを受けられるか、保護者も別のカウンセラーによるカウンセリングを受けるかを、検討していきます。
毎回、保護者の送迎をお願いしています。
なお、小学生のお子さま自身のカウンセリングは、スペースの都合上、フェリアン大阪のみで承ります。 - 中学生のお子さまは、初回は保護者だけにお越しいただき、現在困っていることについて話しいただきます。
2回目以降、お子さまだけカウンセリングを受けられるか、保護者に同伴して頂くか、保護者も別のカウンセラーによるカウンセリングを受けるかを、検討していきます。 - 高校生のお子さまは、初回は保護者同伴でお越しいただき、お話を伺います。
その後、保護者に一旦席を外していただいて、お子さまとカウンセラーと一対一で話す時間をとり、再度保護者を交えて今後どのように進めていくかを考えていきます。