エッセイ
健康的にシェイプアップ!/下地久美子
この2年ほど、体重計に乗るのが恐ろしくて、ずっと乗らずにすごしてきた。数年前まで着ていたスカートやズボンのファスナーが閉まらなくなり、これはかなりヤバい状態になっているのでは?と、2ヶ月前に意を決して体重計に乗ってみたところ、とんでもない数字が並んでいて、目まいがしそうになった。体重計が壊れているのかもしれないと思って、別の体重計でも計ってみたが、数字は変わらず・・・。このまま行くと中性脂肪やコレステロールが溜まって、生活習慣病になるかもしれないと思い、せめて3キロ体重を落とす決心をした。
そうは言っても、美味しいものを食べるのが好きで、これまで好きなものを好きなだけ食べていただけに、ちっとも体重は減らず、1人で頑張るのはつらいので、夫を仲間に引き入れた。夫は、昔からダイエットとリバウンドを繰り返していて、数年前は60キロ台だったが、今は90キロ近くになっている。以前も90キロ近くあった体重を会社まで片道1時間かけて自転車通勤して30キロの減量に成功したことがある。60キロ台になった時には、「下地さん、なんか悪い病気で長くないんとちゃうか?」と、ひそひそ噂されていたらしい(笑)。リバウンドによって、病気じゃないことは証明されたが、今度は太り過ぎて、痩せたときに買った服が何一つ入らなくなってしまった。
私の場合、運動が何より嫌いで、階段は使わず、常にエレベーターに乗るし、遠回りしてでもムービングウォークを使うというタイプなので、ラクして痩せる方法はないかとあれこれ探し、スタッフの津村お薦めの「足指パッド」を購入した。これは足の指にはめて歩くだけで痩せるというもの。夫と仲良くペアで使っているが、1ヶ月ほど使っても、あまり変化がない。でも、姿勢が良くなるので、膝の痛みが取れたり腰痛がなくなったり、いろいろ良い効果はあるようだ。
ラクして痩せるのは無理と気づき、ここはやはり食事療法かと、コンニャクとキノコをせっせと食べているが、他の物も食べているから、1キロぐらいしか体重が減らない。1日1食をお鍋にするといいと聞いて、挑戦してみたものの、逆にお鍋は、食べすぎてしまう。炭水化物を抜くというのも、大好きなご飯やパンや麺類のない生活は、現実的には難しい。
そこで最近、気をつけているのは、揚げ物を食べ過ぎないようにすることと、マヨネーズを減らすことと、できるだけ野菜をたくさん食べるということ。それから、時間があるときには、会社のある天満から大阪駅まで歩くというもの。これはスタッフの後藤が実践しているというのを聞いて、さっそく試している。
食べたいものを我慢して痩せるというのは心にも体にもよくないけれど、油ものを減らして、野菜をたっぷり摂り、適度に運動をするというのは、健康維持のためにも、なかなかいい。そういう生活を続けていると、気のせいか、お腹まわりにたっぷりついていた贅肉がほんの少し落ちたような・・・。
たまには美味しいご馳走をたくさん食べ、翌日は控えめにするとか。無理せずに、上手にバランスを取りながら、自分のカラダを大切にしていきたい。
(2015年4月)