エッセイ
梅雨の小休止/おだゆうこ
学生のころは、雨で髪がうねるのも、くつが濡れるのも、湿っぽい室内も好きじゃなかった。長雨が止んで夏が来るのを待ちわびた。
今は、春が終わり、夏がやってくる前のこの時期にどこかほっとしている。
皆さんは、いかがお過ごしですか。春の疲れが出ていませんか。
ここらへんで小休止はいかがでしょう。
寝転んで空を見上げる
夕方に散歩する
ラベンダーの香りのお風呂に入る
おいしいケーキとお茶をする
焼き立てパンを食べる
季節のフルーツ(梅、ビワ、さくらんぼ、メロン...ちょっと高級
野菜(アスパラ、トマト、なす、ピーマン、きゅうり、オクラ、いんげん...)を食べる
香りのよいお茶やコーヒーを淹れる
グリンティースパークリングを飲む(グリンティーを炭酸水で割って細かい氷を入れレモンを絞る)
お家で映画をみる
紫陽花を愛でる
雨の音を聴く
水田や水たまりに広がる雨の波紋もながめる
心が落ち着く音楽を聴く
心に響く歌を聴く、歌う
肌触りのいいパジャマを着る
肌触りのよい寝具にくるまる
お気に入りの写真を見る
好きな人にもらったものを見る、触る
お気に入りの言葉を思い出す
(私は「ああもう大変!!」と思ったとき、おばあちゃんが言っていた「山より大きな獅子は出ない」「この世のことはこの世でおさまる」という諺を思う)
山、川、湖、海、空、木、石などの自然と交流する
かたつむり、カエル、鳥、猫、犬などの生き物と話をする
頑張りすぎたり、我慢しすぎたりしてストレスが溜まると視野や視点が狭まって、些細なことが気になるし、自分の心もどんどん小さくなっていくきがしませんか。
そんな時は、好きなことで五感をひらく。自然と交流し、大きなものとつながりなおして、自分を回復させることがおすすめです。
頑張ることと、我慢することは違うから、疲れた時はひと休み。
元気がたまってきたら、できるだけ我慢はせず、したいことや自分のできることで、人と世の中とつながる道を模索しながら歩んでいけたらと思うのです。
(2025年6月)