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グループと個人の成長/森﨑 和代

おかげさまで、女性ライフサイクル研究所フェリアンが誕生して、約半年が経とうとしています。これまでのシスターフッドを大切にし、女性ライフサイクル研究所で培った経験、沢山のご縁やつながりのもと、これまでの仕事を行いつつさらに、新たに様々な事業も立ち上げるなど、スタッフ一同いきいきと仕事を楽しんでいます。

じつは、職場もグループの一つです。グループの発達を学ぶことは、職場を活性化し、いきいきと自分らしく仕事をするためにも役立ちます。

また最近、ママのための再就職支援講座、女性の生き方講座のご依頼も多くいただきます。私自身、子育てにもゆとりができ少しずつ自分の時間ができ始めた頃、「何か社会の役に立ちたい!」、そんな思いでCAP(キャップ=子どもへの暴力防止)スペシャリストになったのは39歳の誕生日でした。そして6人のメンバーで「CAP西大和」を立ち上げそれから10年後、グループは様々な局面を迎えましたが、仲間と共に乗り越え、念願の後継者も育ち、新たなグループの成長と共に私自身も新たな成長をしたように感じています。このように、グループの成長は個人の成長にもつながります。

グループの発達段階に関する理論は100を超えるといわれますが、今回はタックマン(Tuckman,1965)の5段階を紹介します。

【第一段階】オリエンテーション段階(形成期)

メンバーは互いに知り合い、グループに馴染み始める。注意深い交流を通じ、少しずつ自己開示も始まる。

【第二段階】葛藤段階(暴風期)

目標や役割分担をめぐって、葛藤が生じ始める。不満、不一致、批判や敵意、分裂なども生じるが、葛藤を通じてメンバーは互いを理解しグループの目標を再確認できる。

【第三段階】構造段階(規範形成期)

葛藤解決に従い凝集性が高まり、グループがまとまる。信頼とコミュニケーションが増す。

【第四段階】仕事段階(遂行期)

これまでの段階を経て、遂行期が訪れ目標が達成される。しかし、時間をかけたからといってグループがうまく発達するわけではなく、ここまで達することのできるグループはそう多くない。

【第五段階】解体段階(休会期)

目標を達成し役割が完了。グループをいかに上手く終えるかを考えることも重要。

(参考文献:村本邦子『FLC21援助者ナビ援助者のためのグループの理論と実践』三学出版)

グループについて学び、仕事や職場で活かしたい。またグループを立ち上げたい、またグループでの活動を活性化したいという方には、講師が出向き研修を行います。

詳しくは、フェリアンHPをご覧ください。

(2014年9月)

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