エッセイ
楽しい出張 沖縄県編/森﨑和代
今、沖縄県の宮古島に来ている。
ホテルのベランダからは小鳥のさえずりが聞こえ、沖縄の太陽の下で育った元気いっぱいの濃い緑色の木々、色とりどりの花、宮古島ならではの真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が見える。この景色を見ているだけで、ふ~~~~っと身体も心も緩む緩む・・・。なんて贅沢なんだろう♪
「なぜ、ホテルから宮古島の景色中継?」と思われただろうか。
なぜならわたしは、今、仕事で宮古島来ているから。誰もが、「いいな~」とうらやむ「只今、沖縄出張中」なのだ。
沖縄で出張研修をすることになったきっかけは、毎年講師としてお招きいただいている機関の現副所長が、ネット検索で私たち(毎年津村と二人で講師を務める)を見つけてくださったから。2005年からもう9年間も続いているご縁。ありがたいことだ。
当初は、2日間の子育て相談員のための援助技術研修だった。それが年を追うごとに研修の種類が増え、今では沖縄県全域の保育士研修を本島(南部、中北部)だけではなく離島(八重山・宮古)でも任せていただき、また保育士以外にもと、研修の対象者・施設も増え、とうとう今年は5月30日から6月12日までの約半月間の沖縄県滞在となったのだった。そしてここ数年は、冬場にも研修を企画していただき、年間2回、もう25回くらいは沖縄に来させていただいている。
そして「仕事」とはいえ、やはり沖縄出張には楽しいことがいっぱいある♪
1つ目は、沖縄料理♪
パパイヤ、ナーベーラー(へちま)、フーチーバー(ヨモギ)など、私たち関西人には食材としてあまり馴染みのないものを、チャンプルー(肉や野菜、豆腐や麩などを炒めて混ぜ合わせたもの)やイリチー(炒め煮)にしたり、モズク、アーサー(あおさ)、クープ(こんぶ)など海藻を使ったヘルシーな料理、グルクンやイラブチャー、シーラなどの魚、島ダコなど海の幸もおいしい。海ブドウや島豆腐、ジューシー(炊き込みご飯)、ぜんざい(小豆ではなく金時豆)などなど、他にも沖縄ならではの大好きな味もたくさんある。
つまりおいしくて朝昼晩とついつい食べ過ぎてしまい、滞在中は毎日3回、間違いなく満腹になる(笑)。しかしこれらが元気の素となり、日々の仕事への活力となっている。
2つ目は、プチ観光♪
プチというのは、やはり仕事で来ているから。仕事モードで毎日を過ごすので、「1度来るたび帰り際に1つお楽しみ」という感じ。こう見えて(どう見えて?)けっこう真面目なのだ(笑)。
これまで国際通りや市場の散策を皮切りに、首里城、美ら海水族館、琉球王朝時代に国家的な祭事が行われたという聖地斎場御嶽(せーふぁうたき)や戦跡も廻った。今回は、担当者さんに「石垣島の天文台」、「宮古島の来間大橋」へ連れて行っていただいた。いずれもその場に立つと、それまで曇っていた空が晴れ渡り、きれいな星空と沖縄ブルーの海を満喫した!残り一つのお楽しみは本島ビオスの丘♪
最後になってしまったが3つ目は、沢山の人との出会い♪
担当者さんたちには、毎回、講義に集中できるよういろいろとご配慮いただき大変感謝している。また研修終了後には気付いたことを話し合い、長年にわたり「研修を作り上げている」というよろこびを一緒に積み重ねていただいている。そして毎回、仕事が終わるたびに次回の再会を楽しみにしていて、仕事とはいえ、いつもとても楽しく過ごさせていただいている。
そして、参加者のみなさんとの出会い♪
最近ではフェリアンのFacebookを通じ、終了後も感想や近況をお伝えいただきうれしいことだ。しかしわたしはアナログ人間なので、せっかく頂いた友だち申請をご遠慮させていて失礼しているが・・・。ごめんなさい!
他にも、沖縄の言葉が好き、沖縄の花か好き、木々が好き・・・好きなものがたくさんある。5月30日(土)石垣島に着き、那覇市、そして今宮古島に来てすでに8日目。残すところ今日を含めてあと5日間の滞在。関西に帰る日が近づいてすでに寂しさを感じている。
このように、仕事を通じて初めて沖縄に来たわたしにとって、沖縄は第2の故郷になっている。また、冬に帰ってきますね!(2014年6月)