エッセイ

セルフケア力アップを!/津村 薫

出張の翌日は腑抜け状態になったり、ハードスケジュールが続くとしばらくしゃんとしなかったり(当たり前か、笑)、最近、我が身の疲労蓄積を感じるし、疲労回復も遅くなったと思う。

更年期世代なので、小さな不具合はいくつも感じるが、それが年をとるということなんだろう。

体が変わっていくさまをキャッチできているのは良いことをだろうし、変化を受け入れつつもより良く乗り切る力を持てればと思う。

何を食べるか、どう体を動かすか、気持ちをどう持つかが、これからの私をつくっていくのだと思う。

1日の食事を早めに食べ終わり、1日のうちに、ものを食べない時間をしっかりつくると内臓疲労を防ぎ、だるさがとれやすいというので試している。

以前は不快でしかなかった空腹感が意外にすっきり感じられたり、お茶やお水を飲むだけで落ち着くことがわかり、だらだら食べることをしなくなったのは良い習慣だと思っている。

元々ヘルシーな料理が好きなので、がっつり高カロリーなものは食べない。問題のお菓子(笑)は量と時間に気をつけながら、楽しむことにしている。

ストレスの講義をすると、むしゃくしゃしたら食べる! というストレス対処をする人の多さを感じるが、そうしたくなった時に必死で我慢するのではなく、心身が喜ぶ別の対処法に切り換えられるといい。

水分をとって落ち着いてから、その空腹が本物かを確認したり、歯を磨いたり、軽い運動をするなどがお勧め。

ストレスが高い人ほど不摂生を繰り返し、もっとしんどくなるという行動パターンをとりやすい。疲れを溜め込まない、日々の小さな工夫が大事なのだと思う。

次に睡眠。腰痛に悩む夫のために腰痛対策の寝具を使うようになり、なかなか具合が良い。

忙しいと、つい就寝時間が遅くなるが、なるべく睡眠不足をしないことを心がけている。もっと早めにパソコンを閉じるのが目下のところ、一番の課題かな(笑)。遅くとも就寝1〜2時間前にはパソコンやスマホを閉じるのが良いと聞くが、これは私自身が守れていないので反省〜。

そして運動。NEAT(non-exercise activity thermogenesis)=非運動性活動によるエネルギーの消費生活を心がけている。

運動時間を特別設けることはなかなかできなくても、階段を使う、洗い物をしながら腹筋、洗濯を干しながらスクワットなど、生活に運動を取り入れる方法(息を止めて踏ん張るのは厳禁。ふ〜っと吐く呼吸を大事に! がポイント)。

出張が続いてもホテルで片足立ちをしたり、テレビを見ながらストレッチをしたり。日々の生活に体を動かすことを取り入れるだけで、肩凝りや腰痛、背中の張りがひどくならないことも実感する。

ポイントは、自分の心や体がどうすれば喜ぶか、自分の心や体の声を聴く姿勢を持つことだろうか。

ここまで頑張ってきた我が身だから、大事にしたり、適度に鍛えてあげないとね。三日坊主で終わらないように、シンプルで続けやすい方法を模索し続けること、さぼる日があっても、また仕切り直せるしなやかさも大事かな。

わたしを大事にしよう。

(2016年6月)

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