エッセイ
瓢箪から駒/森﨑和代
昨年の11月、友人の息子さんの居酒屋で、名物料理と飲み放題の「落語会」を開催すると聞いて、それは面白そう!!と、フェリアンの仲間数人と出かけた。
露の団四郎師匠(2025年10月に露の五郎を襲名)の下で学び、素人落語をされている遊人亭だん扇(ゆうじんていだんせん)さんの落語を楽しみ、おいしいお料理に舌鼓を打ち、いろいろな種類のビールをいただき、和気あいあいとした雰囲気でとっても楽しい会だった(^^♪
ところが今年の8月、居酒屋2回目の落語会で、なんと!私も落語を一席披露することに・・・
というのも昨年の落語の後、だん扇さんが順にそれぞれの席に回って来られて、話していると突然私に、「落語向いてると思う!やりはりませんか?」と!!
「え!?無理です、無理です!年齢的にも、あんな長いネタ覚えられませんし」と戸惑っていると、あろうことかフェリアンの仲間が、「うん!落語向いてると思う!」と・・・。
なんでやねん!!
話すうちに、だん扇さんと私の従妹とのつながりがあったり、いろんなご縁がつながっていることもわかり、LINEを交換し、お稽古の場所や時間などを聞き、12月には2回もお稽古の見学に。
私は大阪生まれの大阪育ち、「お笑いの血」が流れているもんで、落語がまた楽しくて(^^♪
そんなこんなで、2月からお試しで落語の勉強会に参加することにしたものの、4月の発表会に出ることが決まっていて、またまたびっくり!!
早々に師匠から、奈良県民ということで、奈良県明日香の「香」をとって、遊人亭だん香(ゆうじんていだんか)という素敵な名前もいただき、短期間の間に初高座にも上がらせていただいた。
瓢箪から駒とはこのことで、昨年落語を聞きに行ったわたしが、まさか半年後にその場で一席ぶつとは・・・ほんま、人生何が起こるかわからない。
けれど、興味のあることはまずやってみる!するとそこから楽しみや、人との出会いが生まれ、新たな関心が広がる可能性も無きにしも非ず。。。
一度きりの人生!瓢箪から駒を生み出すと楽しいかも!\(^o^)/!
(2025年8月)