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眠っていた宝物に・・・/森﨑和代
突然ですが問題です。
早いもので、今年も半年が過ぎましたね。1年の半分が過ぎた今、あなたはこの事実をどのように捉え、どのように感じ、どのように考えるでしょうか。
「まだ半年か」と思う。「後半はどんな半月になるのだろう」わくわくする。「どんな半月になるのだろう」とどきどきする。「もう半月も過ぎたのか」と焦る。
もちろんこの問題には、正解はありませんよね。このように同じ出来事があっても、その出来事の捉え方や感じ方、考え方は人によって違います。それまでの経験やその時の状況、性格にもよるかもしれません。
しかし日常生活の中で、「私はそそっかしくて・・・」と自分に自信が持てなかったり、「うちの子は臆病で・・・」とか、「あの人は頑固で困る・・・」など、自分に自信がなかったり、親子関係や人間関係がうまく行かないと感じることはありませんか。このようなとき、自分や身近な人、起こった出来事を捉えるとき、思い込みや一方向からしか見ていないということはないでしょうか。
「そういえばそうかも・・・」と気づき、様々な方向から捉えることができると、目の前に宝物が現れるかもしれません!
ある「枠組み(フレーム)」で捉えられている物事の枠組みをはずして、違う枠組みで見ることをリフレーミングと言います。毎日の生活の中で、このリフレーミングが上手くできるようになると、短所・イヤだと思っていたことが、逆に、良さや可能性を示していることに気づき、自分に対して、また周りの人に対しても、前向きな捉え方、柔軟なものの見方ができるようになります。
例えば、「そそっかしい」は、違う方向(枠組み)から見ると、「活動的」「テキパキしている」と言えませんか?「臆病な子」も「慎重な子」、「頑固」は「意志が強い」「根性がある」など・・・。このように柔軟な発想でリフレーミングすれば、短所だと思っていたことが実は長所だった!と発見することができたり、ちょっと別の視点をもつことで、その人の良さに気づいたり、理解が進み、人との関係性も変わってくるかもしれません。
今年もあと半年あります。今日から、物事の見方・捉え方をちょっと変え、眠っていた宝物を探してみませんか。
(2014年7月)